2011年 09月 16日
◆あえて不親切に
お世話になっているとある会社の社長様が、
昨日の日経流通新聞(日経MJ)を持ってきてくださいました。
「どうぞ」と手渡されたのは、新聞の1面にドーンと掲載された学習塾業界の記事。
サピックス・日能研・ベネッセの大手3社をピックアップしたその記事は、「教育効果を優先し、あえて不親切を貫く“ぶれない姿勢”が、顧客の信頼を得ている」というものでした。
「あえて不親切に」ってどういうこと?と、小見出しに釣られて読み始めました。
うーん、なるほど!と激しくうなずいた箇所もあり、
へぇー!そこまで徹底してるんだ!という驚きもあり、
とにかく、仕事上とってもタメになるお話でした。
その記事によると、
日能研は、テスト後の丸つけ採点をせず、そのまま答案を本人に返すそうです。
○×をつけて点数をつけた答案を返すと、子どもたちは点数という結果だけに意識が向かってしまい、テストの見直しをしなくなるからという理由だそうです。
確かに一理あります。
○×を先生がつけるのではなく、テスト直後は生徒自身につけさせた方が問題を見直すきっかけになるかもしれません。(もちろん先生も採点しますが)
もっと言えば、模範解答集を配るのではなく、テスト問題に直接答えを書き込んだ模範解答を配るようにすれば、もっと一つひとつの問題に向き合うかもしれませんね。
サピックス小学部は、「予習させないこと」が塾の方針。
事前にテキストを渡さない(=予習しようにもできない)という徹底ぶり!
毎回、授業時にテキストを配り、そのとき初めて内容や問題に触れさせ、即応能力を磨き、入試に強い子を育てるのが狙いだそうです。暗記に頼らない思考力の養成ですね。
塾が年間教材を配布しないのは、かなり風変わりな感じがしますが、理由といいますか、ポリシーといいますか、そういう教育的な観点を大切にした上で、他塾との差別化をうまく図っていると言えます。サピックス躍進の1つの原動力のように思えます。
この記事の中にも、先生がつきっきりで教える個別指導塾と比較して書かれていますが、よくある比喩の、「魚を与えるのか、それとも魚釣りの竿を与えるのか」という表現でまとめられています。ま、両者のバランスが大事だと私なりには思いますが。
教育的観点を考慮した上で、
あえて手取り足取りせずに不便さや不親切さを取り入れている、
という点については、改めて考えるヒントをもらったような気がしました。
首都圏における中学受験の世界を、福岡とは、それもうちのような小さな塾とは単純に比較はできませんが、ただ、その手法はおもしろいし、取り入れてもいいかなと思いますね。
それでは今夜はこのへんで。お疲れさまでした。
今日の中3は雰囲気がよかったなぁ・・ 明日も頑張ろう!
独り言です(^^; では、これにて。
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