2016年 11月 02日
◆ラ・サール説明会 #② 入試情報編
#① 学校施設編からの続編です。
ここでは中学入試関連のことをまとめていきます。
とその前に、
鹿児島以外の地域から受験する場合、
よほどのことがない限り、
(例えば一家転住とかお母様が鹿児島で暮らす等)
当然、寮生活となるわけですね。
先程#①でも書きましたが、ラ・サール中は3人に2人の割合で寮生です。
そこで彼らの出身地について触れておきます。
ざっくりまとめると、
鹿児島:九州(鹿児島以外):九州以外=1:1:1の割合。
九州以外からもかなり集まってきているのがわかりますね。
関西、関東だけでなく、北海道出身もおられます。
※ここ数年、関東出身がやや減少、逆に中国・四国や東海地方が増える傾向です。
1学年定員160名のうち(現中1は180名在籍)
福岡県出身は毎年約35名程度で推移してるようです。
附設と同一入試日であったのにも関わらず、
これだけの人数が実際にラ・サールを選び、合格を勝ち取り、実際に進学されてます。
私も実際に行ってみて、
学校のカラーというか校風というか、
もちろんラ・サールは男子校なので附設とは違うのですが、
それを差し引いたとしても、
附設向きのタイプ、ラ・サール向きのタイプってのがあるような気がしました。
そのへんはここでは説明しづらいので割愛します(苦笑)
さて、まずは公表されている入試データから。
左側が小6中学入試の2016年結果です。
300点満点(国・算が各100点、社・理が各50点)で
合格ラインは180点前後で推移していることがわかります。
つまり、6割取れればギリギリ合格です。
実は、当日の入試説明会では、もっと詳しい資料をいただきました。
2016年入試における各科最高得点や各科最低点、
標準偏差、合格者および受験者平均点等が記載されてます。
あまり細かく分析すると、
当日参加した親御さんから怒られそうなので伏せておきますが、
一言、二言だけ、プロの視点から分析しましょう(^^;
受験者平均点が175点、合格者最低点が181点ってことは見逃せません。
それに標準偏差も出てますね。
ということは、
合格者数は非公表でも、およその合格者数が推測できます。
770名の受験者に対して定員は160(今年は180名入学)です。
学校サイドがどれぐらいの歩留まりを考えて、
どの程度多く合格通知を出すか、
つまり実質倍率はどれぐらいなのかの見当がつきます、よね。
※近年、ラ・サールに限らず、多くの学校で合格発表の掲示を控えてます。
(附設の場合、掲示はしませんが合格者数を公表してます)
それと、もうひとつ。
さっきも出てきましたが標準偏差です。
標準偏差が大きな値を示すということは、
平均値からの広がり(得点分布)が大きいことを意味します。
予想どおりですが、4教科の中で「算数」の標準偏差が大きい。
(算数の最高点は100点がいますが、一方、国語は最高で80点止まり)
でも、ですね、
合格者の算数最低点は48点もあります。
つまり、算数は点差が開く教科なのにもかかわらず、
半分は取れないと合格ゾーンに入れないことが浮かび上がってきます。
よって、あの難しいラ・サールの算数で5割取れるチカラが必要っぽい。
入試データの分析はこのへんに留めておきましょうか(^^;
では、次にいきますね。
説明会では各教科の先生から受験生へのアドバイスがあり、
その後、活発な質疑応答がありました。
入試問題に関する学校の考え方や勉強のヒントをもらいましたよ。
詳細を全て書けませんが「教科別攻略法ダイジェスト版」です。
ご参考まで。
【国語】100点(60分)
・大問は3つで構成。ジャンルの異なる読解問題を2つと漢字語彙が1つ。
・長い記述もあり、筋道の通った記述力が求められる。部分点あり。
・それほど差がつかない印象だった ※受験者平均と合格者平均が6点程度
【算数】100点(60分)
・定規とコンパス持参
・大問1の計算問題は約10点分、大問2(一行問題)で30点分あり
・大問3以降で各分野(割合・規則性・速さ・図形等)からバランスよく出題
※途中式や考え方を書かせる問題も出題
※約分を忘れた→減点対象、単位のダブリ→減点してない
【社会】50点(40分)
・漢字指定でなくても「漢字で書くべきところは漢字で」が原則
・教科書内容が原則だが、時事問題的なものも出題
・地理は日本地理が原則だが、国際情勢に合わせた出題は可能性あり
・公民10点、歴史15点、地理15点、総合(時事)10点の配分
【理科】50点(40分)
・漢字は社会科と同じ考え方で採点
・物理15点、化学10点、生物15点、地学10点の配分
・計算力(差がつく)、思考力、知識、表グラフの読み取りを意識
といったところですね。
質疑応答の時間も際どい質問も飛び交い、
受け答えを聞きながら必死にメモを取りました。
あの時、あの場所でしか聞けなかった情報もあったことでしょう、ラッキー!
とにかく敵を知る意味で有意義な時間でしたし、
当然、私自身のモチベーションも高まってきました。
ラ・サールはそれぐらい魅力のある学校でした。
ここから2ヶ月、ロングスパート!
第16期受験生、本気モードへ。必死に喰らいつきまっせ。
番・外・編
ラ・サールを後にした私と久保先生、JR谷山駅から鹿児島中央駅へ。
腹ペコだった私たちは軽く食事をしながら、
今度の日曜の「小5小6日田遠征」の打ち合わせ等々…
久保先生をお見送りした後、私は急いで「維新ふるさと館」へ!
(一度、行ってみたかったもので(^^;)
タクシーに飛び乗りましたが、タクシーに乗るまでもない距離でした…
でも着いたのが閉館時刻の10分前、
結局入館をあきらめ、周辺の甲突川沿いを散策してました。
※ちなみに、2018年の大河ドラマは西郷隆盛が主役!
甲突川に架かる橋から桜島を眺めた写真。
大久保利通の像。
夕暮れ時の鹿児島中央駅付近。
2016秋、鹿児島ラ・サールの旅記録、これにておしまい(笑)
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