◆公立高校入試問題の分析




2017福岡県全体の合計平均点は、昨年と同じぐらいでしょう。





数学が易化、英語もやや易化ですが、理科の難化分で相殺され、
結局、5教科トータルでは昨年と同じぐらい(165点)に収まりそうです。



027.gif 昨年比で教科別に平均点予測を示すと、

国語→ 数学↑ 社会→ 理科↓ 英語↗ 

と、こんな感じになると思います。(昨年より↑易しめ ↓難しめ)





ということは、

各高校の志願倍率が同じであれば、
ほぼ同じぐらいがボーダーと考えてよさそうですね。


ただ、各校、昨年とは倍率が違いますので、
そのあたりを加味してボーダーラインを予測することになります...

が、そこに調査書の評価(内申)も関係してきますから、正直、ズバッとは怖くて言えません。


言えたとしても「だいたい〇〇〇点ぐらいですかねぇ」程度です。




その程度のニュアンスでよければ、ボーダーは読めますけどね、013.gif

筑紫丘は250点ぐらい、春日は220点ぐらい、筑紫は205点ぐらい、筑紫中央が195点ぐらい、武蔵台が160点、小郡も同じぐらいか、もう少し高いか、でもだいたいそれぐらいでしょう。朝倉は180点を切るあたり、朝倉東(普通)で半分ぐらいでしょうか。明善は筑紫丘と春日の間に入ってきます。




こういうデータに関しては、

うちの塾は細かいといいますか、結構(私が)口うるさく言うものでして...



自己採点と実際の点数はやはり違いますし、
高校ごとに採点の許容範囲もなんとなく見えてきます。



それに何といっても、自分の教えてた教科の点数が知りたい!045.gif



これはわがまま言ってるのではなくてですね、

自分の指導してきた感覚に狂いがなかったかどうかを確かめたい、
私がその受験生に対してイメージしていた点数と本当の点数とのギャップを確認しておきたい、


次年度に向けてそういう狙いがありまして、点数を聞きに行ってもらってます。




ということで、

受験を終えたばかりの現中3のみなさん、
合格したら必ず点数調査に協力するように(命令)004.gif




うちはこの情報開示(実際の点数を教えてもらえる制度)を使って、
過去の塾生合格者の8割程度の点数データを毎年蓄積してきています。




034.gif 例えば、お膝元の筑紫高校は、

過去15年、すでに卒塾生300名弱のデータがありますから、
倍率によってどのあたりにボーダーがくるかほぼ見えてます(キッパリ)



ですから受験校選びや入試分析には自信があります。







それでは、2017福岡県入試問題の教科別分析です。中2生も読んでくださいね!045.gif



国 語

やや長めの記述形式が増えた分、難易度が上がったように見えるが、その他の設問が比較的易しいため、昨年並みの平均点に落ち着きそうである。大問構成には変化はなかったが、出題形式には新傾向も見られた。配点は、1説明文(15点)、2古典(15点)、3小説(15点)、4作文(15点)であった。(なお、3は随筆ではなく、今年も小説。本文二段組み構成。4の作文の配点が今年も15点だった。) 新傾向としては、「朗読の仕方」について、学校現場での言語活動の充実と絡めた記述形式の問題が出たこと。ただし、表現の仕方には主観的な部分や人それぞれの自由もある。これを記述させる出題は少々強引なのではないか。また、ここ数年、漢字の画数や品詞などの文法を問う設問が定着、今後も続きそうだ。全体として制限時間内に解き終わるよう配慮された質と量である。 以下、大問ごとに。1説明文は読みやすい。「見当識」がテーマ。漢字は小学校高学年の漢字を確実に。 2古典は漢文の書き下し文。孔子と二人の子との会話。 3小説は奥が深い内容。 4条件作文は「地域の清掃活動」をテーマとしたプレゼンテーションに動画(スライド)をどう活用するか、について。二段落指定。



数 学

大問は6題。出題構成は、大問2が小問2つ構成へ変更。出題内容は昨年度とほぼ同じで、部分的に難化したところもあるが、それ以上にとりやすくなったところ(大問3、大問5の証明など)もあり、平均点は昨年より2~3点増の31点程度になると予想される。  大問1 計算や方程式、関数、確率、資料の整理などの小問題が9問。基本的な問題ばかりなので確実に得点したい。(難易度は例年並み) 大問2 記述式の連立方程式の問題。2問構成になり、(1)と(2)で何をx、何をyとおくかがかわり、立式することに重点をおいた問題となった。(難易度は例年並み) 大問3 昨年に引き続き、見開き2ページの文字式を使った証明問題。題意の理解→立式→証明と解くまでの流れも昨年と同じなので、対策をしっかり行った子は解くことができたはず。(昨年よりやや易化) 大問4 1次関数を活用した問題。一般的な速さに関する問題ではあるが、(2)以降はグラフの理解・計算力を必要とする問題となっており、得点しにくくなっていた。(昨年よりやや難化) 大問5 平面図形の求積と相似の証明。(1)の相似の証明は、昨年よりも易しめ。問題文の中で与えられた情報を理解し、図に記入していけば解答へ確実に結びつく問題だった。(2)の面積を求める問題は例年通り難易度は高め。(難易度はやや易化) 大問6 空間図形の問題。辺の位置関係や展開図・断面図を必要とする問題。例年と同様、(2)(3)の難易度は高い。(難易度は例年並み)



社 会

難易度は昨年並み。平均点は50%前後(30点)と予測。記述のウエートが増し、さらには両解や全解の設問も多いため、点数が取りにくい印象。大問構成は従来どおり、1と2が歴史(20点)、3と4が地理(20点)、5が公民(14点)、6が地理と公民と時事的な融合問題(6点)であった。全体として、歴史分野と公民分野は比較的平易な問題が多いが、一方、地理分野が近年難化傾向にあり、図表を使った問題が数多く出題されており、分析力が求められている。出題の意図を読み解けたかどうかがポイントになりそうだ。(ただ、塾生は直前授業や予想模試、記述添削で解いたのと全く同じ出題やグラフが5問的中しており、社会科でアドバンテージを取れたはずだ!) 1歴史 古代から現代までを網羅した形式に変更。平易な問題で解き易い。 2歴史(後半) 因果関係を捉えたうえで重要年代は覚えておきたい。歴史は1も含めて近現代に関する比率が高くなっていることが特徴。 3世界地理 オセアニアやアフリカなど前例のない様々な地域から出題。経度・緯度、時差は頻出事項。 4日本地理 難化傾向。歴史との融合や資料からの分析も新しい。 5公民 問3の介護保険が社会保険に分類されるところで迷った受験生が多いはず。他は記述も含めて平易な問題が並んだ。 6融合 情報科社会(インターネットやスマホ)と現代社会をテーマにした記述だが、例年と比べて難しくない。



理 科

例年どおり4分野(生物・化学・地学・物理)から大問2題ずつの構成。学年別では1年生の内容が3題、2年生内容が3題、3年内容が2題。すべて実験、観察に関する問題で、教科書の隅々から出題されている。作図やグラフを描く問題、記述式の問題も例年通り多く出題された。単に知識を問うのではなく、実験や観察の方法や結果に対する考察を表現する力が問われている。1はメダカの観察の問題。標準的な設問で易しい。2は細胞の観察に関する問題。記述問題の2問は深い理解が必要でやや難。 3は水とエタノールの蒸留に関する問題。標準的な問題ではあるが、問3では教科書のトピックページからの出題で戸惑った生徒が多かったようだ。4は銅と酸素の反応の問題。問3は表の数値から計算してグラフを記入する問題で難。問4の原子モデルの問題は易しい。5は天気の変化に関する問題。寒冷前線の通過、乾湿計、湿度から水蒸気量の差を求める計算問題、放射冷却に関する記述問題と幅広く出題され、苦手にしている受験生には厳しい。6は月の観察の問題。月が見える位置と形の変化についてしっかり理解していることが必要。記述問題が2題。ここで差がつく。7は光と音の問題。問2の振動数の計算問題は難。問3のオシロスコープの波形を描く問題は初めての出題。8は力の問題。圧力や浮力を求める計算問題は苦手な受験生が多く、上位校の受験生はここが合否のポイント。 全体的には難しい分野からの出題、計算問題が増えて平均点は昨年度より下がると思われる。



英 語

リスニング 昨年に比べやや易。記号問題が増え、問題3の英語の空欄補充も昨年の2語-3語-3語から1語-2語-2語と少なくなり、問題4の英問英答も、7語から5語に減った。昨年の正答率53.2%より少し上がると思われる。1(対話文選択) 対話中の空欄に入る適切な英文を選ぶ問題は長く出続けているが、2年前以前の問題と比べて明らかに問題文・選択肢の英文が長くなっている。1つのシチュエーション中に2つの空欄というのは新傾向。2の対話文読解で以前出ていた空欄補充問題が2年前からなくなったので、その代わりにこちらで1題出そうということか。2(対話文読解) 形式は昨年とほぼ同様。問2の語句整序で、予想通り[主語+動詞]による後置修飾が出題された。福岡県では過去10年間で4回出ており、塾生には繰り返し練習させていたので、ほとんどの生徒ができていた。問3の本文要約文中の空欄補充は、本文のwork in a foreign countryを元にgo ( abroad )とさせるものが難しい。問4の英作文は、昨年は書き出しの指定があったが、今年は質問内容を自由に考えるものに変わった。問1の本文中の空欄に会話の意味がとおるような3語以上の英文を書く問題も、例年よりも正解の種類が増えるものだった。3(長文読解) 形式、難易度とも例年通り。問1・2の質問に対する内容を表す部分を本文から探し日本語で記述する問題はtraditional(伝統的な)がやや難しめだが最近の中学生にとっては常識的な単語であり、訳しにくい部分もなかった。解答欄が2行分のスペースがあるわりに解答が1行で済んでしまうことが受験生の不安を煽った。4(自由英作文) 昨年までは、指定された書き出しを含めて35語以上だったのが、指定された書き出しと結びを含まずに30語以上という形に変わり、若干自分で書くべき語数は増えた。内容は「私たちの学校のよいところ」なのでテーマとしては難解ではない。ただ、自由に何を書いてもいいことで逆に何を書いて良いのかとまどった生徒もいた。





009.gif なお、公式ホームページの方には分析に加え、来年度受験生へのアドバイスも掲載する予定です。



テスト問題及び解答党については福岡県の公式サイトをご覧ください。
今朝(3月9日)の新聞にも掲載されてました。






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by ch-imai | 2017-03-10 00:22 | ちくしんドキュメント | Comments(0)