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◆父の声

父の命日が近づくこの時期になると、「亡き父の声」を探す自分がいる。

12月14日は忠臣蔵の討ち入りの日として知られているし、私の高校時代の親友の誕生日でもあるのだが、やはり、この日は私自身にとっては、特別な想いに駆られる日であることは間違いなく、「もし、父が生きていたら、今の自分にどんな言葉をかけるのだろう・・」と、勝手な空想を思いめぐらせてしまう。

27年前のお正月は、母の誕生日が元日だというにもかかわらず、父の死の直後だったため、喜びもなく大きな穴がぽっかり空いた時間が過ぎた。あるはずのものがない空虚感というようなものを人生初めて感じた。


今、自分も親となり、「この子が大きくなるまでは生きていたい」と思う。
娘の記憶に、自分の声を残してあげたいと思う。

父として。
by ch-imai | 2010-12-09 16:12 | ちくしんドキュメント