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◆2016福岡県公立入試分析



お待たせしました!

昨日の福岡県公立入試問題の分析をアップします。013.gif



【国 語】

昨年度から入試問題が冊子化されたことで行間に窮屈さを感じなくなったが、大問構成や出題形式には新傾向および変化が見られる。

今年度は、1説明文(15点)、2古典(15点)、3小説(15点)、4作文(15点)。特に大問3のジャンルが随筆から小説に変わったのには驚いた。(さらに本文が二段組みになっている)また、作文の配点が1点増えた点、説明文の本文に短歌が挟み込まれた解釈文が採用された点なども新しい。
ここ数年、語彙力や文法力(品詞)を求める小問が定着、これは今後も続きそうである。
数年前まで、国語は記述解答が多くて時間が足りなくなる受験生が続出・・というような事態が起こっていたが、昨年今年と制限時間内で解き終わるように配慮された質と量である。新傾向はあったものの平均点は昨年より少し上がる見込み。
以下、大問ごとの分析。1説明文は読みやすい。漢字は小学校高学年の漢字を確実に。2古典は十訓抄からの出題。3小説は平易。4条件作文は「選挙」がテーマ、二段落指定。昨年同様、易しめの題材が続いたが書けたかどうか。


(新中3受験生へのアドバイス) 受験勉強において、国語は最も勉強時間が少なくなりがちです。ただ、母国語であるからこそ、感覚に頼らず論理的に解く必要があります。現中2・中1生も、一度、今年の入試問題に挑戦してみることをオススメします。学校の定期テストとは異なり、初めて見る文章を大問1つにつき約10分で乗り切っていく処理スピードが求められます。素早く読んで理解するための訓練と慣れが必要です。
①知らない言葉や漢字に出会ったときは、その都度調べてください。普段から「ことば」に対する感覚を磨き、日本語を使いこなす意識が必要です。
②古典(古文・漢文)は、短くておもしろみのある文章を選び、まずは音読から始めよう。
③作文は書けば書くほど上達します。ただ、試験の場合は「条件」が設定されていますから、その範囲の中で、最大限自分の主張を書くように心がけましょう。




【数 学】

大問は6題、出題構成や出題内容、配点は昨年度と同じ。部分的に難化した分、平均点も昨年より2~3点減の30点程度になると予想される。

大問1 計算や方程式、反比例、確率、資料の整理などの小問題が9問。基本的な問題ばかりなので確実に得点したい。(配点22点、難易度は例年通り)
大問2 方程式の文章題は割合に関する問題。立式がやや複雑で時間がかかったり、解答までたどり着けなかったりした生徒も少なくなかったか。(配点6点、昨年よりやや難化)
大問3 文字式を使った証明問題。出題の傾向が大きく変わり多くの受験生が戸惑ったことだろう。題意の理解→立式→証明と段階的な難しさを感じた。(配点6点、昨年より難化)
大問4 1次関数・2次関数を活用した問題。一般的な速さに関する問題だったが、(1)で平均の速さを求めさせたり、(2)で桁の大きい分数計算を必要としたりと、例年に比べ得点しにくくなっていた。 (配点8点、昨年よりやや難化)
大問5 平面図形の求積と相似の証明。面積を求める問題は例年より易しかったが、相似の証明は難易度が高かった。(配点9点、難易度は昨年並み)
大問6 空間図形の問題。辺の位置関係や展開図・断面図を必要とする問題。例年と同様、(2)(3)の難易度は高い。(配点9点、難易度は例年並み)


(新中3受験生へのアドバイス) 福岡県の公立入試問題の特徴として、問題文がとにかく長い。できるだけ短時間で意味を正確に読み取る訓練が必要だ。そのためには図表でまとめる、ポイントとなる個所にアンダーラインをひいていく、などの工夫も必要。また出題範囲もほぼすべての単元から出題されているので、学校での定期テストの時から確実に基礎を定着させておき、中3の夏までには復習を済ませ、さらに応用力をつけていくといった学習が重要である。
大問1の小問集合(22点分)では正確に得点していくことがポイント。当然丁寧な計算が必要だが、上位校を目指していく生徒は更に解答スピードも必要になってくる。日頃から、問題を解くときに『時間を意識して解く』という癖をつけておきたい。
また2、3、5の記述・証明問題(16点分)ではやはり練習量が得点に結びつく。今年こそ3の傾向が変わって対応できなかった生徒も多かったようだが、多様な問題への取り組みと練習が必要だ。
さらに後半の関数、図形問題はそれぞれに正答率20%以下の難問が含まれている。1・2年生で習った関数・図形の性質や公式・定理などを早めに復習し、それぞれの学年末までには確実な基礎力を身につけておきたい。

近年、平均点が30点前後で上下しているが、来年度以降もこの状態は続くと思われる。1、2年生へのアドバイスとしては、①自分の弱点を知ること、②苦手な単元に対して早めに取り組むこと、③前向きにコツコツ復習すること、これしかない。がんばろう。




【社 会】

大問構成は従来どおり、1と2が歴史(20点)、3と4が地理(20点)、5が公民(14点)、6が地理と公民の融合的な記述問題(6点)である。全体の印象としては、歴史は平易な問題が多かったが、地理と公民に図表を使った問題が増え、昨年より難化している。総合力が試される良問が並び、記述形式(短文作成)のチカラが試されている。出題の意図を読み解き、判断するスピードが求められている。塾生受験生は対策授業や予想模試で解いた問題がかなり出ており、社会科でアドバンテージを取れたはずだ。

1歴史(前半) 平易な問題で解き易い。時代を判別できるキーワードが重要。 2歴史(後半) 因果関係を捉えたうえで重要年代は覚えておきたい。湾岸戦争・PKO協力法の平成に入ってからの出題もあった。 3世界地理 気候・産業の知識と分析力がポイント。記述が多く、やや難。 4日本地理 気候と暮らし・産業・運輸。やや難。 5公民 良問が多く、やや難。企業の社会的責任(CSR)も出題。 6記述 農村の課題と解決策


(新中3受験生へのアドバイス) 昨年より難化、社会科の総合力が試されている。一問一答による反射的な知識だけでは高得点は狙えない。昨年度から入試問題が冊子化されたことを受け、図表が増え、記述問題が増加していることに留意しておきたい。また、過去問と似た出題もあり、やはり傾向と対策には、過去問と教科書、そして実戦的な練習を積み上げておきたいところだ。
最も重要なことは、重要用語を丸暗記するのではなく、知識を関連させ、似た語句との違いを捉え、使いこなせるようになることだ。そのためには必要なことは、板書や答えを書き写すことではないのは明白!授業中は途中の説明をしっかり聞き、問題集をした後は解説を読み、考え方の道筋を理解すること、これを継続してほしい。
①歴史は用語を正確に!その際、時代や重要年代、人物も覚えるべし。
②地理は資料やグラフに慣れ、それを分析する目を持つべし。
③公民は世相を反映した出題が多い。テレビでニュースやドキュメンタリー番組も見るべし。




【理 科】

問題構成は例年通り、各分野より大問2題の計8題。記述問題、作図問題も多く出題されているが、解きやすい問題が多かったため、教科書の熟読等、基本を大事に勉強した生徒は高得点を取れたのではないかと思われる。
1エンドウの花の観察に関する問題。小問4問中、3問が記述問題だった。問3では受粉の、問4では受精の語句の意味を説明する問題が出ており、正確な理解が求められた。
2細胞のつくりの観察に関する問題。実験の操作の目的を問う記述問題が出題された。
3鉄と硫黄の化合に関する問題。実験を行う際に注意すべきことを問う記述問題では、問題文中に発生した気体が有毒であることが書かれており、大きなヒントになっている。
4電解質の水溶液であるかどうかを調べる実験に関する問題。実験の結果をまとめた文の誤りを指摘する問題は新傾向。
5地震に関する問題。揺れ始めるまでの時間が等しい地点を線で結ぶ問題が出題された。
6星の運動に関する問題。北極星の位置がほぼ変わらないように見える理由の記述問題は、定期テストでも頻出。
7オームの法則、電力に関する問題。電力の計算問題は難易度が高くなく、正答できた生徒も多かったのではと思う。
8ふりこの運動と力学的エネルギーに関する問題。昨年同様、力の作図問題が出題された。


(新中3受験生へのアドバイス) 昨年度と比べると、全体として平易な問題が多く、やや易しめの印象ですが、今まで以上に教科書内容の深い理解が必要となっています。語句の正確な説明、実験の器具名、方法、注意事項等、全て教科書からの出題です。また、作図問題が増えました。正確さ、丁寧さを求められています。記述問題は標準的な問題ですが、単なる暗記ではなく、聞かれていることを理解し、問題に応じた答案を作成する力が必要です。1年後に向けて今すぐスタート!

①教科書を使って予習をしましょう。授業内容や実験の意味が理解でき、興味をもって取り組めるようになります。それが成績アップにつながります。
②中1、中2の教科書を計画的に読んで、重要語句、実験の目的、方法、結果などをノートにまとめましょう。入試では中1中2の学習内容から半分以上が出題されます。問題集を解くだけでは、本質的な部分が抜け落ちている可能性があります。間違ったときのやり直しも徹底しよう。



【英 語】

リスニング 県教委の事前通知どおり、配点が15点から17点に増加。また、放送された英語の質問に対する答えを7語以上の英文で記入する問題が今年新たに出題。質問はWhich season do you like the best? And why?と、それほど難しいものではないが、今後徐々に難化していくだろう。それ以外の形式と難易度は例年通り。

1 (対話文選択)形式も難易度も例年通り。易しめなので、逆に絶対落とせない問題。

2 (対話文読解)形式は昨年と同じ。(問2)本文中の一文を語句を補って完成させる問題は、答えがFor three days.であることからHow longを使うのはすぐわかるが、現在完了形で使うことが多いため、後ろの動詞の形が原形であることを確認せずにHow long have you usually do it?としてしまう生徒が多かったようだ。(正しくはHow long do)(問3)本文要約文の空欄補充は、1つが「初めて」を表すfor the first time、もう1つが「~とき」を表すwhen(接続詞)と、ある程度の英語力がないと難しいものだった。(問5)昨年と同じく英語の質問に自分の立場から指定語句(We can)で始まる5語以上の英文で答える問題。大問全体として長文読解のみならず、その文脈に即した英語表現をメインとした問題になっている。

3 (長文読解)形式、難易度とも例年並み。(問1・2)答えに当たる本文の箇所を見つけ、できるだけ正確・丁寧に日本語に直していくことが要求されるが、andが連続で出てくる文や、長めの文に手こずった生徒も多いだろう。(問3)本文中の空欄補充。文脈から「探す」の意味を表す表現というのがわかるので後のforと合わせてその意味を表すlookを入れる。ここで空欄の後にforがあるのでfindは不適(findは他動詞なので前置詞は不要)であることに気付くのは一般的な中3生には難しい。

4 (条件英作文)昨年と同じく、指定された書き出しに続けて、全部で35語以上の英文を書く問題。今年のテーマは、「感謝の気持ちを伝えたい人」についての英文で、身近な人などについて書けるので、練習を重ねていれば比較的書きやすいと言える。

難易度は例年並みと言えるが、文法理解が浅い生徒やリスニングが苦手な生徒は点数が思うように取れていないだろう。


(新中3受験生へのアドバイス) リスニング問題や英語による表現(英文の適語補充や英作文)の問題の比重が増えているので、読むことに加えて、聞くこと、書くことの訓練が欠かせません。まとまった英文を正しく読み取って話の流れや状況を把握し、その文脈に応じた英語表現を考えて正しく書ける英語力は、過去の高校入試よりも求めているレベルが確実に上がっています。

特に英語の表現については、単語の意味を知っているだけでは不十分で、その語法や熟語表現など、使いこなせる単語を増やすことを心がけて学習していってください。そのためには、単語だけを見るのではなく、常にその周り(動詞の後にどんな前置詞を置くか、形容詞なら人に使うか物に使うか、など)や、文全体を見て、その単語の使い方を一つ一つ身につけていくようにすることです。教科書の本文を使って、覚えるべき単語や表現を含む英文をまるごと覚えるのもいいですね。当然、不定詞・助動詞・接続詞・比較などの文法事項も正確に身につけておかなければ正しい英文は書けませんので、絶対におろそかにはできません。

リスニングについては、英検(中2で4級、中3で3級が目安)に挑戦するのも良いでしょう。また最近は、ネットや各種メディアを利用すれば生きた英語に触れる機会も持ちやすいので、それらを積極的に活用していきましょう。私はよく好きな映画のDVDを見る時に、音声も字幕も英語にして、何と言っているかを確認しながら音声を聞きます。そうすることで、自分の思っていた発音と実際のネイティブの発音との違いを比べ、聞き取れる英語の幅も広がっていきますよ。

英語教育の全体的な流れ通り、英語を聞いて理解し、英語で答えることに慣れていく練習を日頃からやっていくようにしましょう。








たった今、

高3受験生から嬉しい報告を受けました。


056.gif国公立大前期入試合格発表!
神戸大学国際文化学部、合格。 
 



あの六甲の麓に広がるキャンパスに通うんやなぁ...


おめでとう。001.gif



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by ch-imai | 2016-03-09 18:32 | ちくしんドキュメント