2008年 07月 14日
ボストン美術館☆浮世絵名品展
ソフトバンクの2軍戦もあるらしくて、なんか人が多かったですね。
高校野球シーズン到来で、元球児としては、血が騒ぎます(笑)
ということで、昨日は3打数2安打!久しぶりに快心の当たり。レフトオーバー。
ところで。うちの母校(兵庫県立小野高校)また勝ちました。私学のシード校に対し、接戦にもちこみ、逃げ切り。これで3回戦突破。(神戸新聞記事のどうぞ。ここをクリック。)次は淡路島のチーム(柳高校)との対戦。これに勝てばブロックの頂点に立ちます。期待!!
さてと。で、昨日の話の続きですが。
昼から、大濠公園近くの福岡市美術館に行ってきました。
浮世絵展のCMを見たときから、行きたかったんです。江戸後期の錦絵の数々。鈴木春信・喜多川歌麿・東洲斎写楽・歌川広重・そして葛飾北斎。めったに見れるものではありません。
今度は、社会の先生としての血が騒ぎ(笑)、行ってきました。いちおう、私、歴史学科卒業なものでして。。。
錦絵(多色刷りの版画)の精巧な技術。
素晴らしいですね。さすが、世界で認められたものばかり。大胆な構図でありながら、繊細で緻密なタッチで描かれています。
私は、個人的には、昔から葛飾北斎の絵が好きで、小学生の頃、北斎の『冨嶽三十六景』から好きな絵を選んで、版画を作ってたことを思い出しました。
来客もかなり多かったですよ。生徒にもこの機会にぜひ足を運んで見てほしいと思いました。夏休みの終わりまで開催されてますので、保護者のみなさま、ぜひお願いします。こちら。
この木版画技術の進歩によって、この絵は、世に一枚しかありません・・残念(肉筆画)という時代は終わり、多くの人がそれを楽しめるようになり、それが、画家という職業を生み出すことにもつながっていくわけです。また、下絵師・彫師・摺師という分業体制で、ひとつの絵画作品を作り上げるようになったこと。丈夫な和紙が重宝され、また商品作物として、色付けに必要な顔料となるもの(例:紅花や藍)の栽培が増えたこと等が、関連する重要な点です。
何よりも、江戸後期には、大衆文化のひとつとして、庶民が浮世絵を楽しむ経済的な余裕がでてきたということ。これがこの時代を考察する上でのポイントです。文化史は覚えるだけ・・といった勉強をする生徒が多いんですけど、本当はそうじゃないんですよね。
ヨーロッパの歴史で言えば、あのルネサンス期もそうなんですけど、文化には、政治的なこと、その時代の空気・・、そういうものと密接な関係があります。そういう視点で物事を見たり、勉強したりすると、社会科っておもしろいんです。
ちょっと長くなりました。今日はこれくらいで。
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ちくしの進学教室 公式ホームページ
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福岡OBフィルの定期演奏会(アクロス 8月10日)のチケットあります。
オーケストラに興味のある方は、ぜひどうぞ!